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●サルタパルン菩薩の法を求める精神(2009.9.17) 

第4編 般若・戒律

第6節 <サルタパルン>菩薩の法を求める精神(1)

1.お釈迦様は<スブーティ>に説法されました。
『<スブーティ>よ、菩薩は「般若波羅蜜」を求めようとするなら、当然<サルタパルン>菩薩のようにしなければならないのです。今、菩薩は<大雷音仏>がいらっしゃる場所にいて「菩薩道」を実践しています。』
『お釈迦様よ、<サルタパルン>菩薩はどのように「般若波羅蜜」を求めたのでしょうか?』
『<スブーティ>よ、菩薩として「般若波羅蜜」を求める者は<サルタパルン>菩薩のように修道を磨くとよいのです。この菩薩がはじめて「般若波羅蜜」を求めて、完全に命を捧げ出て行動していた人なのです。人気のないある山の中に隠れ、名誉や利益を求めず善悪も忘れて、心をひたすらにして、悟りを求めていたのです。

 ある時突然、空から大きな叫び声が聞こえた。
「善の男よ、ここから東へ、東へと向かって休まず一生懸命進みなさい。疲労も忘れ、寝るのも忘れて、食べることも忘れ、昼も夜も忘れて、寒さも暑さも忘れ、中も外も考えずに、すべてのことを全部忘れて、進みなさい。そして進んでいる途中には左右も見てはならない。行く間に身体を端正にして進み、だらしなく見せてはならない。色相も壊さないで、受・想・行・識・相も壊してはならない。心には良くて悪いこと、美しく醜いこと、道理に合って、合わないことなどの差別心をもってはならないのだ。すべての法の真実性は空であり、そのような差別がないことなのだ。それで自分の心の渇愛によりあらゆる種類の価値をくっつけて、悩み苦痛の種をまき、さらに作り上げてしまうのだ。このようにして法の真の性質を破壊し、渇愛の心に、より一層火をつけることになるのだ。それなのでいつまでも地獄・餓鬼なんかの五道にさまよわなければならなくなり、それにしたがって「般若波羅蜜」も授かることができない。それなので決して全ての法の真性を破壊してはならないのだ。」

2.<サルタパルン>菩薩はこの力ある声を聞いて飛び上がって立ち上がった。
「私はきっとその教えに従います。私は苦悶している大きな暗闇の中でさまよう生命のため、まぶしい救済の光明となりたいのです。全ての仏法を知りたいのです。無上の正覚を授かりたい。それだけを考えているからなのです。」
と返事をした。さらに空中から大きな叫び声が聞こえた。
「やさしくて、善良だなぁ、善の男よ!空・無上・無作のあらゆる法の中で信心をおこし、少しの執着心や差別心もおこさず、ただひとつの心で「般若波羅蜜」を求めなさい。悪い友人を捨てて、善良な友人と付き合い、この法を説法する者と付き合うことがよいのだ。世間の名聞利養のために師匠を探さず、もっぱら法を愛して尊重する心でこの法を説法する菩薩を探すとよいのだ。その間あらゆる悪魔から悩まされることにもなる。けれどもその悪魔のさせることでたとえ方便によって受け聞いたとしても、決してそこに愛着をおくことはないのだ。仏陀は方便によって、生命をよく済度していた。生命たちに善根を植えてあげたかったので五欲の供養も受けて、さらにすべての生命と同じ身体と生活などを果たすことができるのだ。悪魔が仮に五欲の力として誘惑しに来たとしても仏陀の方便力の趣旨を敬い、それを受け入れるのがよいのだ。悪魔のする仕業が残忍だとしてもさらに方便の心でそれを耐えて我慢することがよいのだ。このようにして法を求めて師匠を探せば、必ず「般若波羅蜜」が授かり、さらに自然にお前の大きな願い(大願)も成就することになるのだ。」

3.その教えを聞いた<サルタパルン>菩薩はすぐにそこを去った。そして心をしっかりとさせて教えの通り東に向かい足を進めた。けれども途中でその胸には突然不安な考えがよぎった。それは旅行に出発するとき、「どこへ行こうとしているのか?さらにその場所は遠いのか近いのか?さらになぜ師匠に法を聞きにいくのだろうか?」このような重要なことをなぜ空からの声にたずねることを忘れたのだろうか?それは行く場所が漠然としているからなのだ。けれどももちろんその人は疲れて、怠け心が表れたこともなく、寒くて暑いところで恐ろしく思ったことでもなかったのだ。本当に法を求める者の心にたまにおこる大きな邪魔にぶつかっただけだった。

 その人はその席に坐り「仮に一日のように七日七晩を過ごしたとしてもこの暗さがおさまるときまでは決してここからは離れないのだ。」と心を強くもって、考えた。本当に最も愛する一人の息子を失い、突然この世をむなしく考える人のように、今までもっていた心身の玉を奪い取られた人のように、その人の苦悶は実に強烈なことなのであった。さらに空から確かに仏陀の声が聞こえてきた。
「善の男よ、少しも心配して不安になることはない。その苦悶は決してお前だけではないのだ。過去でも全ての悟りを求める人々が味わったことなのだ。勇気を忘れず、力を出しなさい。ただひとつの心で法を楽しみ東へ東へと進め。ここから5百「ヨージャナ」を進めば大きな城に着くのだ。それは<衆香城>と呼ばれる七重の城で、楼閣、欄干、手すりなど、全てが七宝で装飾された城だ。大きさは12「ヨージャナ」、そこで暮らしている百姓もたくさんいる。財宝は豊かにあって、娯楽に満ちている。けれども誰が所有するというものではないのだ。誰がもっても私のものとなり、それなので私だけがもっているものだという執着する心もないのだ。本当に空の教えそのままの表現なのだ。これはすべてのこの城に暮らす人々が一生懸命に「般若」の教えを求め、さらにそれを実践する報酬だからなのだ。城のひとつの中で大きく、高い楼閣の台があった。ここに<法涌(ポプニョン)>菩薩が朝と夜、一日三回説法をしていた。城に住む男女は大きな人、小さな人がすることもなくすべての楼閣の台にのぼって、<法涌>菩薩にあらゆる種類の供養を捧げた。そして「般若」の説法を聞く人もいて、さらに聞いて、記憶し、あるいは覚えて、記録する人、教えのように考える人、さらにそのまま実行する人など実にさまざまな万象であり、「般若」を嬉しく、敬う心はみんな同じでひとつだった。お前はその場所に行きなさい。行って法を聞きなさい。<法涌>菩薩は必ずお前のためのよい導師となるのだ。恐がらずに、怠けずに、夜も忘れ、昼も忘れ、邪魔になる心をすべて忘れて、ひとつの心になって行くのがよいのだ。」

4.この声を聞いた<サルタパルン>菩薩の喜びは満ち潮のように湧き上がってきた。菩薩の心は毒のある弓矢にさされて、良い医者にみてもらおうとすることと同じ様に、一刻をあらそうほど早くその善智識と出会い、心の暗闇からぬけだすために善智識の名前だけを考えて、それについて光明を授かりどんな物にも曲げずにいる事と強い意志をしっかりとおこし、どんな悪魔からも邪魔を受けずにかたい智慧を開くのだ。話しかけようとしたら、すべての法に対して邪魔のない自在の信念が開いた。その時にまた声が聞こえてきた。
「今こそ、お前が願う道が開いた。私たちも本来修行をしている時に、お前が今授かった禅定の心を開け、「般若波羅蜜」の智慧が成就し、あらゆる人々を救済しようとする力が勢いよくわきあがり、二度と退くことのない(不退転)地位に登ったのだ。それなので今こそさらにもっと仏法を敬って愛さなくてはならないのだ。善智識に対しては仏陀と同じく考えなければならないのだ。」

「善智識とは誰なのですか?」
「その人は<法涌>菩薩だ。菩薩は遠い過去から、ただひとつの道からお前を導こうと心を決めていたのだ。これを考えれば、仮に1劫、百劫の長い年月の間において、この世のすべての宝を供養したとしても、少しも恩恵を返す時に不足することはないのだ。

5.<サルタパルン>菩薩の心は突然師匠という<法涌>菩薩に引き寄せられた。<法涌>菩薩は遠い昔から「般若波羅蜜」を行動し、すでに悟りを授かり代々自分の利益となるようにしてくれたと言った。私は一刻も早く師匠を探してこなければならないのだ。師匠を考える心がきわまる事によって菩薩は師匠にささげるものも考えた。「師匠さまのいらっしゃるところに行く時、なにか供養しなければならない。けれども私には一着の服でも荷物となる不自由な体なのだ。私には財産も宝もないのだ。このまま行っても師匠さまは許してくれるだろうが私の誠意を見せることができないのだ。」

 菩薩はまた考えた。「供養するものがなければ。この体を捨て供養をするものと交換するだけだ。遠い昔、長い年月に生死を繰返してきたこともすべて欲望のせいなので地獄の炎もそのためであった。法のために恩恵を返すために一度も生命を捨てることがなかった。今こそ高い悟りのために生命を捨てる時なのだ。」このような心を決心して、東へ東へと進んでいった。

 途中にある大きな村に到着した。その人はここでこそ体を売らなければと、決心して、その道、道端で「奴隷が欲しくはありませんか?奴隷が欲しくはないですか?」と言って、大きな声で叫び、奴隷の主人を探し回った。この時に悪魔がいて「今この菩薩に供養する材料を作ってあげれば、必ず悟りを授かることになるのだ。それでは私たちの五欲世界が壊れてしまう、のだ。どうやっても妨害して買う人がみつけられないようにしなければならないのだ。」と考えて、城の中の全ての人々の耳をふさいだ。

 そんなことも知らず<サルタパルン>菩薩は何度叫びまわっても、一人も自分を呼んで、返事をしてくれる人がいなかったので、「私にどんな罪があって、こんな大きな城に奴隷を買う人がひとりもいないのか。」と言って、道の端に立って泣いていました。

6.この時に、仏法を守護する<帝釈天王>はこのことを知って、その人の決心を試した後、良い買い手を捜してあげようと決めて、「ブラフマン」として化身し、菩薩の側に来て尋ねた。
「お前はなんのためにそのような心配をして泣いているのか?」
「私は一心に法を求めてここまで来て、そして今や師匠である<法涌>菩薩がいらっしゃる場所にすぐに行こうとしているのですが、この体を奴隷として売って、師匠に供養する資金を準備しようと考えていたのですが、私の福が足らないのか、一人も買う人がいないのです。それで私は私自身を恨んでいたのです。」
「それは本当に残念ですね。私は今、人が必要なので探している途中でした。」と言って、
「ブラフマン」に化身した<帝釈天王>は<サルタパルン>菩薩の顔をよく見入った。
「本当に幸いなことだ。どんなことでも言われたとおりいたします。」
菩薩は突然顔に生気を取り戻し、「ブラフマン」の服の袖をつかみ、買ってくれるように催促した。けれども「ブラフマン」はそれを振り払って、他の人に話をするように
「けれど、気に食わないなぁ。」
と言った。菩薩はとても焦った。
「なぜ気に食わないのですか?」
「私が好きなものはその温かい血と肉だ。私は人間の温かい血と肉を奪って、天神に捧げようと考えていたのだ。」
「温かい血と肉が必要ならば、まして私がご希望にかなっていますよ。なぜ躊躇しているのでしょうか。願わくばこの体を買ってください。そして手でも足でも胸でもご希望通りに切ってください。」
と嬉しく叫びました。
「けれどもその価格はいくらになりますか?」
「価格は自由に決めてください。」
このように約束したので、<帝釈天王>は水がぽたぽた落ちるような刀を抜いて菩薩の左の肩を地面に切り落とした。次には右の肺を切り落とし、骨が折れて、中から骨髄が出てきたように散り散りに切れてしまった。けれども菩薩は静かに我慢し、一言も恨みの言葉を話さなかった。

 

 

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